マイインターン
わくわくほっこりな感じ。
トルコ行くときのターキッシュエアラインの機内でみた。
70歳超えのおじいちゃんが生きがいのために今時の会社で若い社長の元インターンをする話。
最初は何にも任されなくてまごつくんだけど、自分にできることを探してどんどん居場所を見つけていく。
転職する前不安だったからこのおじいちゃんの前向きさが心にしみた。
上司たちのプライベートの悩みにも応える。
これが年の功ってやつなんだなあ。
だけど偉そうにしたりしないし、変なプライドもないこのおじいちゃん、ニュートラル。
こんな風に歳をとっていけたらなあって思った。
最後の決断に対する発言もほんとうに良かった。
こんだけ信頼関係が築けてる人に、後押しされるような一言をエピソードと共に伝えられたら嬉しいだろうなあ。
強いけど感情的で脆い部分もおい主人公だけど、パワフルに前に進んでいけるのは本人が頑張ってるからなんだよな。
それを認められて嬉しかっただろうなあって思った。
カーリエ博物館
街中からはちょっと離れたところにある。
ここもミュージアムパスで入れる。
漆喰で覆われて改修された経歴から、モザイク画もフレスコ画もものすごくいい状態で残っていた。
狭いけど密度が濃く、1つ1つに感動。
ちょっと遠いけど行って良かった。
また、ここのすぐ横にあるアシターネという、宮廷料理のレストランにも足を運んだ。
予約して行ったけど、ランチは結構空いていた。(メニューは変わらない模様)
ロゴがチューリップで可愛い。
まず、アーモンドのスープ。もったりしたスープだけど、味自体は優しくて、一番好きだった。
前菜4種盛り。ディップで、少し味が濃かった。左のはチーズ。右3つはスパイスの味がして、やや甘みもあり少し苦手だった。
メインは羊のメロン詰。お勧めとのことで。
羊肉好きだから好きだった。ただこの周りの部分がものすごくお腹にたまる。半分くらいしか食べれなかった。
デザート3種盛り。左のが一番好きだった。ココナッツかな?食感は全部柚餅子みたいな感じだった。
リラ安の影響もあるけど、このコースにトルコチャイ頼んで、帰りにお土産のジャムももらって4000円弱だったらお得だと思った。
いつもと違う体験ができて面白かった。
初恋温泉 吉田修一
温泉にまつわる短編集。
まず表題の初恋温泉。
自分が一番幸福な時間を見せたい相手にその時言ってもらいたいことってなんだろう。
重田が彩子を好きっていうか、、と言ったことに続けて話したこの表現が心に残った。
頑張ったね、とかはしっくりこないって重田は言ってたけど、私はそう言ってもらって嬉しかったことが思い当たった。
普段褒めたりしない相手が割とものすごくどん底の時に明るくケラケラわらって話してたら、ほんとすごいねって言ってくれて。その瞬間に幸福な気持ちになった。
男の人は自分の弱いとことかを見せたくないのかな。こちらとしては見せてくれないとちょっと寂しいのに。
だから彩子が離婚したくなった気持ちもわかる。
なんか不安なんだよね。
この間男友達に専業主婦は嫌なのって聞かれて、対等な関係で居られなくなるから私はやだって答えた時やや違和感があったのはこういうことかも。
単純に自分の存在意義がどこにあるのかわからなくなるというか。
旦那さんのためになってるとこが思い当たらないのに、自分だけ与えられてる状態にいたたまれなくなりそうというか。
自分が相手の輝いてるところを見てることだけで相手が喜ぶだなんて信じられないし。
二人の出会いから再開までのエピソードは可愛らしくて、初恋温泉っていう題名に納得できた。
白雪温泉は最初不気味な話だと思ったらそんなことなかった。
二人の関係性よいなあ。きちんと現実味がある。
初恋温泉の彩子の幸せな時間をつなぎ合わせたからって幸せとは限らないという言葉がまさかのこっちで効いてたなあ。
温泉のお話が続くけど、全部雰囲気とか話の内容が全然違って、バラエティに富んでいた。