思いわずらうことなく愉しく生きよ 江國香織
やっぱし江國香織すきだー。
エッセイみたいな題名だけど小説。通勤電車で読んでると病んでるOLみたいに思われそうな題名。笑
題名の家訓を持つ三姉妹のお話。
麻子と治子と育子。
みんなそれぞれキャラクターが異なっていて楽しい。
自身も三姉妹だからってこともあるけど、自分は誰の性格に近いだろうって考えずには居られない。
みんな魅力的すぎておこがましいんだけど。
この人は優しそうだな、どれだけ優しいのか確かめたいという思いから恋愛がはじまるっていう治子可愛い。
前半読んでて、治子の生き方に憧れた。ただ、途中からはそういうことかと思った。性格的に近いんだけど、こんな風な未来にほんとになるのは少し嫌かもしれないと思った。
人をもう少し大切にしようっと。
あと育子の提案、死んだら月命日なのに、行きてると誕生日は一年に一度、それはおかしいっていうのもとってもすき。
御祝いしなくても、あ!って思い出したり、
おめでとうって言ったり優しくしたり、
家族ぐらい距離の近い間柄ならやってもいいかもしれない。
正彰の、感情で始まるけど意志がなければ続かないってのもその通り。
ただ、姉二人の、意志の動機付けは恋愛でしかありえないって流石お姉さん達だなあと思った。
頑張りたいって思えるのは好きだからなんだよね。厳しい。
これを教えてあげたい相手がいるなあと思いだした。