忘れちゃうから

趣味の記録 主に本、映画、舞台、美術、手芸(はんぶん日記)

東京タワー 江國香織

透に思われる詩史になりたいと強くおもった。

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詩史の私は私の人生が気に入ってるの。幸福かって言われるとわからないけど、幸福かどうかはそんなに重要じゃないってすごくわかる。

 

彼女はとても思慮深くて自分を理解している。大人の女性ってこう言うことかとおもった。

 

対して、喜美子とかは感情の処理が下手なまま大人になってしまった例で。よくわからないけど喚かれたりすると男の人って嫌になるものなんじゃないのかな?逆に燃え上がるとかが不思議だった。そしてりかちゃんはそんな男のどこが好きなんだろうとおもってたけど天真爛漫で他におばさんの恋人がいるなんて思いもよらず、マメなとこで愛されてると実感できてて、それなら幸せなのかなあとおもったりして、難しいなとおもった。みんなこんなもんなら、気づかないでいられるほうが幸せなんだろうなあ。ただもうこんな天真爛漫でまっすぐな人間には戻れないけど。

だからこそ詩史に憧れた。

カササギの計略

胸の中に酸性の液体を流されたような酸っぱい感覚ってどんなだろう。全体のお話とか個々のエピソードはなんとなく既視感のあるような、そんな感じがあったけど、表現が新しかったからか読み進められた。

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最初は割と王道ラブストーリー感が漂い結構キツイなあという感覚だったけど、途中からはミステリー感が出てきた。結構無理がある、というか御都合主義かんはいなめなかったけどもか。帯を見たらこのミステリーがすごい大賞のやつらしく、そういう感じなのかあと感心。他どういうの選ばれてるのか調べてみようっと。

アジアにめざめたら 東京都国立近代美術館

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近代美術は評価が難しいしなんか尖ってるものが多いから苦手なイメージだった。ちょっとしたきっかけで行くことに。

 

詳しくなくても解説とか充実してて面白かった。ダイレクトにフェミニズムとか戦争とか訴えかけてくる作品よりも抽象的に似合われてくる作品の方が好きだなあと気づいた。

 

写真を撮れるゾーンが二つあって、子供とかもお勉強?というか思想の形成にいいんじゃないかなあと思った。