ものすごくうるさくてありえないほど近い
年末(というかクリスマス)に鑑賞。家で友達と。
ずっと観たかった作品だから、期待値も高かった。
9.11で父親を無くした少年が、父の部屋の物置から一つの鍵を見つけて、その鍵に合う鍵穴を探しはじめるところから、話が始まるんだけど、、
正直、前半は間延び気味で退屈だった。
あれ?友達巻き込んどいて失敗したかなと、一瞬不安に。
ただ、途中で、ばばばっとこれまでの流れの復習みたいなものが入るシーンがあって、その後のテンポ感と展開には引き込まれた。
'おじさん'に対して、死ぬ間際の父からの電話をとれなかったことを告白するシーンでは、ずっと一人で抱え込んで、その事実と向き合ってきた少年の心境を思うと、涙がとまらなくなった。
取り返しのつかないことだから尚更。
家族のことを愛しているのにつんけんしてしまう不器用さにも共感した。
母に聞こえているのかわからないまま、少年がドア越しに言った愛してるの言葉とか、それに対する母の反応とか、切なくてむねにぐっときた。
ラストの方のお母さんのくだりとかは、
上手くできすぎだよ、って思わなくも無いけど、フィクションとしてたのしむ分には、まあセーフ。
これがないと、そこまでの少年の行動に対する救いが無さすぎるしね。
めずらしいストーリー展開で飽きずに観れた。(前半堪えれば)
ありがちな展開に飽き飽きしてる人は観たら楽しめると思う。
わたしは結構すきな映画だった。