ドミノ 恩田陸
恩田陸、すき。
なのに、なぜか読んでなかった作品。
恩田陸は作品によって雰囲気が全然違う。
だから、一つ読んで苦手だったとしても他のも読んで欲しいと思う(←誰)。
わたしは基本、ファンタジー、ホラー寄りなのと青春系が好き。
サスペンス寄りなのも面白いんだけどね。わたしの思う恩田陸ぽさはあまりないかなあという印象。
エッセイは個人的には微妙。
ところで、このドミノは、恩田陸にしては普通な作品。おどろおどろしい感じではなく、とってもコミカル。
東京駅とその周辺を舞台にしたドタバタ劇。
人がたくさん出てきて途中わからなくなるのではないかと思ってけど、一気に読んだらそうでもなかった。
一見、繋がりのない場面、人が東京駅を舞台につながる。
出てくる固有名詞が現実にある舞台とかお菓子屋さん、会社名に似せてあっておもわず頭に浮かぶ。
東京駅前の郵便のビルがKITTEに変わってたりはするけれど。
娯楽作品として、いい時間を過ごせた。
アニーの舞台のオーディションを受けてる子役のシーンとか、それだけで物語にしてもおもしろいぐらい。
解説を読むために読んでも良い作品だなあととも思った。
なるほど。
感想を言い合う人がいなくても、後ろの方の解説を同意したりつっこんだりしながら読むだけでも満足できちゃう。
自分は感想を発信してないのに。
普段から聞き手側にまわってばかりいるコミュニケーションの仕方をしてるからかな。