ルビースパークス
小説家の主人公が、ひょんなことからタイプライターで理想の女の子について打ったら、その子が目の前に現れるところから始まる物語。
ずっと観たかったもの。久しぶりの無の時間(タイへ向かう飛行機の中)でやっと観れた。
主人公がタイプライターで打ったことが現実になるから、
自分の思う通りに彼女の行動を制御していく主人公に悲しくならないのかな?虚しいなあと序盤は特に思っていた。
女の子をモノとして扱う男性像というか。亭主関白、とかラブドール、とかいうワードが頭を駆け巡った。
だけども、段々とそうすることに疑問を持ち始める主人公。
いいぞいいぞ。人間は人形じゃない。
自分勝手だから揶揄してるわけじゃないの。
どんなに都合のいい人間がいたとしても、
その人がどんなに自分のことを好きであるような行動をしてくれたとしても、
ほんとうにその人が自分の意志で自分の側に居ることを選んだ結果としての行動にはかなわない。
その時、自分の思い通りにならない点がいくつかあったって、人間なんだからしょうがない。
最終的な主人公の決断は素晴らしい。
自分だったらここまで出来るかな?曖昧な折衷案になってしまう気がする。
ここまで出来てからのあのラストは、
ここまで出来た主人公へのギフトな気がする。
いい話だったー。
こういうまとまりのいい話すきだ。その後がきになる。