わかろうとはおもっているけど 贅沢貧乏
かなーりよかった。だいすき。
贅沢貧乏『わかろうとはおもっているけど』
作・演出:山田由梨
出演:島田桃子 山本雅幸 田島ゆみか 大竹このみ 青山祥子“よりよく生きるために、女は男を食べるかもしれない。すいません、いただきます。”
女と男の話に限らず、自分の境遇でむしゃくしゃしてることがちょっとすっきりした。
叫びたいなと思っていた気持ちの入った壺の蓋が開きかけた。
君は急に怒ったり癇癪を起こしたりしないとこいいよね、女々しくなくて。
って言ってきた長いこと仲の良かった男友達がいた。その台詞に縛られて、そうあろうとしていた自分が解き放たれた。その人含む他人の思う自分じゃなく、自分が許容できる自分っていう観点からだと、ちょっと怒ったりしたところで理想の自分の範囲からは大して外れない。そこから行動すればいい。叫んでもいいんだって思えた。
仕事とか日常生活の中で、ホルモンバランスの乱れからくる感情の乱れを発散するためのこころの中の叫びに「マタニティーブルーって言わないで!」のテンションを応用させてもらってる。「何でもかんでも私に聞かないで!」とか。(最近、こればっか。)ちょっと便利に使いすぎかもしれないけれど。こころの中だから許して欲しい。
あとは元彼に、将来、子どもって何人欲しい?って聞かれた時のことを思い出した。お腹ふくれた後の仕事のこととか出産の痛みとか妊娠期間中の相手の浮気とか母性が産まれるのかとか、不安や怖いことだらけで、言い澱みつつもどうだろ?ってはぐらかした私とは対照的に、沢山がいいな〜3人とか4人とかできるだけ!っていったその人。その時私が感じたことはまさに行事主催者側の感想で、参加者は気楽だなあというものだった。
別れそうなタイミングだったからってのもあるけど、その時はちょっと飲み込めなかった。この人にはわからないだろうなと感じてしまった。男の人全般に感じることなのかもしれないことをその人だからだと思ってしまった。
最近ドラマの配信サービスで獣になれない私たちを観始めて、なんとなーく共通する感覚みたいなものを感じた。私と同じような層には両方響きそう。
なんか独り身で過ごす覚悟を決めるための準備期間におすすめの作品て感じがした。