マチネの終わりに
なかなかにすきだった。
平野啓一郎さんの原作、読みたいなあ文庫出たら読もう!と思いつつ忘れてたので、映画から。
何度会うかって関係ない。一言交わしただけでも惹かれるものがあるときもあるし、なんならことばを交わさなくても分かることもある。予告からはそういうメッセージが深掘りされていくのかなと思っていたけど、それだけでもなかった。
結構マネージャーさんの執着が印象的で昼ドラみを感じた。けど、震えるくらいの罪悪感を感じながらも、なおのこと近くにいたいと感じるくらい好きなのだと思うと素敵に見える。
二人からしたらたまったもんじゃないと思うけどさ。二人ももうちょっと確かめようよ、足掻こうよって思った。そしたらその時にうまく行っていたのかも。でも現実でも、あとちょっとの部分でうまく噛み合わないこともあるし、りあるだった。
石田ゆりこさん大好きなんだけどちょっと芝居がかってみえたのがやや気になった。でも相変わらず可愛らしい。こんな風な歳の重ねかたをする女性に憧れる。
お母さんとの会話で、お父さんは離れることで、愛情を示してくれたっていうような台詞。以前の自分だったら、自己犠牲的だったり自己満足、陶酔じゃないかなんて感じていやだなんて感じてたけど、それを受け入れるのも愛情なんだなと思えるようになってることに気づいた。以前より寛容になってる。
最近、いろんな作品みてると桜井ユキさんがほんとに目につく。気づいていなかったけどあとからエンドロールで気づくパターンも沢山あって本当に凄い女優さんだなと感じた。
あまり観てる人を信用してないのか、若干カメラワークがしつこいかんじもあったけど、全体を通しては静かな映画で、ラストの終わりかたも含めて好きだった。音楽も素敵だったし、いい時間だった。