忘れちゃうから

趣味の記録 主に本、映画、舞台、美術、手芸(はんぶん日記)

平成くん、さようなら 古市憲寿

平成くん、さようなら (文春文庫) 作者:古市 憲寿 文藝春秋 Amazon 古市さんのこと、Twitterでフォローするくらいには好きで、どんな小説を書いたのか単純に気になり、手にとってみた。 久しぶりの読書。 軽い気持ちでの立ち読みだったのに引き込まれてしま…

青い花 ノヴァーリス

昔は現実を諦めてたの思い出した。 本や映画で擬似体験することでいろんな人生とか感情を味わって、それでいいかなって。 でもやっぱり体験してみると当事者にしかわからないことがたくさんあって。ここまで辛いのかとか悲しいことも含めて。それを知ってし…

マチネの終わりに

なかなかにすきだった。 平野啓一郎さんの原作、読みたいなあ文庫出たら読もう!と思いつつ忘れてたので、映画から。 何度会うかって関係ない。一言交わしただけでも惹かれるものがあるときもあるし、なんならことばを交わさなくても分かることもある。予告…

昔みたい 田中康夫

いろんな都市で繰り広げられる登場人物たちが日常の中で昔を振り返るオムニバス。 ほんとうに登場人物たちが恋した男と人とかって今時の男の子って感じで。当時のホットドックエクスプレスって今の東京カレンダーみたいな感じなのかな。面白い。 でもそれだ…

消滅 上下 恩田陸

ザ、恩田陸って感じだった。風呂敷広げ始めの感じと最後のあれ、そういうことなの?というところまで含めて。設定がまず面白い。 読んでる間が楽しければ良いタイプだからわたしは好き。謎ときを楽しまずに読んでほしい。

君の膵臓を食べたい

大好きだった人を思い出すから観たくなかったけど、少し落ち着いてきたから観てみた。内容的にわかってはいたけど、本当に感動した。 嘘偽りがない2人で本当に可愛い。こんな気持ちになってみたかった。その分、辛いこともたくさんあっただろうけど。 特に学…

独立記念日 原田マハ

インティペンデンスデイの改題。短編集。 出てくる人のいろんなものからの独立を描いた物語。 居住地、仕事、介護、子育て、夫婦、、、 いろんなもので悩む主人公たちがもがきつつも周囲の人の助けだったり自分が何らかの選択を下すことで視界が開ける様子が…

蜂蜜と遠雷 上下 恩田陸

最近読んだ中で一番よかった〜! 上巻だけを購入して海外旅行に出発したら、続きが気になりすぎて困ったぐらい。 蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫) 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2019/04/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 蜜蜂と…

キングダム

映画、キングダム。 とーっても良かった!特に前半部分が丁寧に描かれていて、漫画よりも良かったくらい。後半のさじのくだりとかは、映画から観た人には理解しにくいかもとも思ったけど派手なアクションでカバーできてた。 俳優さんたちは、もともと大好き…

ジョーカーゲーム 柳広司

以前、パラダイスロストを読んで面白かったからシリーズ最初のジョーカーゲームも読んでみた。 実はアニメも観ていたけど、場面の展開とか構成とか結構原作に忠実に作られている印象だった。ただ、割と流し観だったから、読んでみてあーこういうことだったの…

ちはやふる 上の句 下の句 結び

来週金曜ロードショーで結びやるってわかってるのに待ちきれず全部DVD借りてきて観てしまった。 漫画がだいすきて、読みながらなんども涙ぐんだ。上の句を観はじめたとき、広瀬すずちゃんと野村周平くん、原作とイメージと違うなあなんて思ったんだけど、途…

異邦人 原田マハ

いりびと。やはり原田マハ。最高だなあと思った。 キュレーターの経験を存分に生かしている文章、話の構成、舞台の場所である京都のあれこれ、美術館や美術品の数々。とっても好きな作品になった。 中盤までは普通に面白い小説って感じなのに、ラストまでの…

東京タワー 江國香織

透に思われる詩史になりたいと強くおもった。 詩史の私は私の人生が気に入ってるの。幸福かって言われるとわからないけど、幸福かどうかはそんなに重要じゃないってすごくわかる。 彼女はとても思慮深くて自分を理解している。大人の女性ってこう言うことか…

カササギの計略

胸の中に酸性の液体を流されたような酸っぱい感覚ってどんなだろう。全体のお話とか個々のエピソードはなんとなく既視感のあるような、そんな感じがあったけど、表現が新しかったからか読み進められた。 最初は割と王道ラブストーリー感が漂い結構キツイなあ…

冷静と情熱のあいだ

竹野内豊とか椎名桔平とか篠原涼子の若い頃が観れて新鮮だった。登場人物が皆グローバルで、この頃にしては珍しいというか新鮮だったのかなあなんて思った。 原作は辻仁成と江國香織の共著。江國香織だいすきだけど、この作品は私のだいすきな雰囲気とはちょ…

抱擁、あるいはライスには塩を 上下 江國香織

柳島家の三世代に渡る物語。登場人物が多いのと、年代が時系列ごとじゃないから最初はごっちゃになるかもしれない。けれども、読み進めてるとそれぞれの人物のキャラクターが際立ってきて、自然と整理されていくから、問題なかった。 周囲から見ると特異な境…

プーさんと大人になった僕

どういう層の人が観に行く映画なのかいまいちよくわからないまま、観たいという気持ちに従い、鑑賞。映画前の予告のラインナップの感じでは若めな印象だったけど、大人向けの映画な感じがした。特に仕事に疲れた大人。笑 プーさんたちのシュールさにいかに慣…

ためらいもイエス 山崎マキコ

厳格な母親の下、育った娘の気持ちは結構わかるなあと思った。 私の方が幾分か早くその悩みにぶち当たり、、抜け出せたけれど。ちょっとラストの方は違うよすぎやろ感あるけど小説だからしゃあなしなのかな。夢物語。 読んでいて、誰かをどうにかしたいとい…

高台家の人々

心が読めてしまう高台家の三兄弟の1番上の兄が、ユーモア溢れる妄想で頭の名をいっぱいにしている変な女の人と恋に落ちる話。 少女漫画感溢れる作品かと思いきや意外に重めな部分までテーマが及んだ。 恋愛して両思いになると、そうなったらなったでなんでこ…

京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ 円居挽

京都の大学生がいろんな謎に出会って、解けなくて悩むと謎をお題としてお酒を出してくれるバーにたどり着く話。 オムニバス形式で、軽めでとんとん読める◎ 彼氏が関西人で京都の大学通ってたからってちょっと気になって読み始めた。すきな人のすきなものって…

溺れるナイフ

小松菜奈ちゃんと菅田将暉くんみたさにNetflixにて視聴(*'へ'*) 2人が終始綺麗。ストーリーはひと昔前の携帯小説みたいな感じだったけど、、 この2人はお互いを支え合ってるのか、傷つけあってるのか分からないな。依存しあってるのかな。 どちらか一方で…

チョコレートコンフュージョン

ラブコメで少女漫画チックなお話。 強面の同僚とバリキャリウーマン(夢見る夢子さんでちょっと痛い)が恋に落ちる話。 なかなか王道をおさえてる。バリキャリの主人公の友達はグラマラス系で恋に積極的な姉御肌だし、強面でみんなに恐れられてる同僚にはお節…

植物図鑑 有川浩

ずうっと読もうと思ってて読めてなかった本。 ほっこり幸せな気持ちになれた。 イツキにきゅん。気持ちがわかりすぎて。嫉妬ごころとか、きゅんポイントとか。 有川浩さんってひろしじゃなくてひろさんで、女の人だってこと今更知ったんだけど、これは女の人…

ひきこもりの弟だった 葦舟ナツ

ひきこもりの兄を持った主人公のお話。20代のサラリーマンの今の生活から昔を振り返る形でストーリーはすすむ。 主人公のように怠惰な人間にものすごくいらいらしてしまう時期が私にもあった。今も、運が悪いと自分で本気で思っている人間を信用しないきらい…

レインツリーの国 有川浩

なんの予備知識もなく読み始めたから、あれ、そういうこと?と見事に主人公の男の子とともに腑に落ちる展開で中盤あっと驚く。 携帯小説ぽい設定だな?と思いつつ、最初は読み進めてたから、その展開があってよかった。 後半は純粋な恋愛小説。 主人公の伸の…

ジャンプ展vol.1 森美術館

テレ朝の夏祭りもやってて、 六本木ビルズにいる世代が若かった。 ジャンプ展はvol.1で、〜1980年代のものまでをやっていた。 結構ビックタイトルのも多くて、ものすごーくジャンプファンって感じじゃないわたしでも親しみやすかった(。・_・。) 北斗の拳とかキ…

夜の底は柔らかな幻 上下 恩田陸

カバーが綺麗。 主人公が途鎖国に入る列車で周囲の状況を伺っているところから物語がスタートする。 解説が特になく状況がわからないまま緊迫した雰囲気のまま進んで行く。 読んでいくと主人公が超能力的な力が使えるかつそれを隠していることがわかる。 途…

深い川 遠藤周作

遠藤周作は、海と毒薬と沈黙以来。 ディープリバー。 会社の先輩がこれまでの人生で一番気に入ってる本ということでおすすめしてくれたゆえに読んだ。 作りとしてはオムニバスっぽい感じ。一応続いてるけど。 最初、妻に旅立たれてはやく帰ってこいよってい…

思いわずらうことなく愉しく生きよ 江國香織

やっぱし江國香織すきだー。 エッセイみたいな題名だけど小説。通勤電車で読んでると病んでるOLみたいに思われそうな題名。笑 題名の家訓を持つ三姉妹のお話。 麻子と治子と育子。 みんなそれぞれキャラクターが異なっていて楽しい。 自身も三姉妹だからって…

初恋温泉 吉田修一

温泉にまつわる短編集。 まず表題の初恋温泉。 自分が一番幸福な時間を見せたい相手にその時言ってもらいたいことってなんだろう。 重田が彩子を好きっていうか、、と言ったことに続けて話したこの表現が心に残った。 頑張ったね、とかはしっくりこないって…