広き迷路 三浦綾子
女って馬鹿なのだな、
男ってクズなのだな、と思わされる作品。
あくまでもここに出てくる人がなんだろうけど。
口が上手な加奈彦。
そんな男を信じる冬美と登美子。
疑わないで信じて居られる人でありたいと思っていたけど、盲信するのは違うのだなあ。
瑛子が一番かっこいい。
加奈彦が追い詰められた翌日の場面と最期の冬美の場面はどうももやもやした。
夢見がちな冬美ならあり得そうだけども。
加奈彦はそこで終わる男なのかな?
クズさを貫き通してくれれば良かったけど、そこまでは田篠ありきの策略だったからな。
一人じゃ何も出来なかったのか。書いてて納得。
以前読んだ塩狩峠とは全然違う系統のお話だったけど、こっちも良かった。