抱擁、あるいはライスには塩を 上下 江國香織
柳島家の三世代に渡る物語。登場人物が多いのと、年代が時系列ごとじゃないから最初はごっちゃになるかもしれない。けれども、読み進めてるとそれぞれの人物のキャラクターが際立ってきて、自然と整理されていくから、問題なかった。
周囲から見ると特異な境遇だったり環境の柳島家の人々だけど、下巻に入る頃には自然と受け入れられるようになってきて、特にいちいち変だとか特別だとか思わなくなった。それぞれの感情は普遍的なものだし、そういう風に考えられたら素敵だなと思うことばかりだったから。
総じて憧れがいっぱい詰まった作品だった。以下なりたい等。
・卯月と陸子みたいにおじいちゃんの吸ってる銘柄の煙草を本人の存在の代わりに置ける人間になりたい。
・桐之輔みたいにファンキーにいきたい。
・麻美さんみたいにシンプルにかつニュートラルに決断したい。
・豊さんみたいなひとをすきになりたい。
特に桐之輔が大好きで実際に存在したら間違いなく好きになってるなあと思った。つらい局面でも冗談めかして周りの人を楽しませられるの、本当にすごい。
実生活でキャパオーバーの出来事がいろいろ起きて、現実味を失いかけているけれども、この作品に助けられた。
「みじめなニジンスキー」「かわいそうなアレクセイエフ」これは、心のなかで何回もつぶやきそう。
プーさんと大人になった僕
どういう層の人が観に行く映画なのかいまいちよくわからないまま、観たいという気持ちに従い、鑑賞。映画前の予告のラインナップの感じでは若めな印象だったけど、大人向けの映画な感じがした。特に仕事に疲れた大人。笑
プーさんたちのシュールさにいかに慣れられるかというところか最初のポイントだと思った。食べ散らかし方…アニメと違って動物感が強い。
あとはシュールさで言ったら特にイーヨー、あんなキャラクターだったっけな、忘れてた。準主役級に目立ってた気がする。ピグレットはとってもチャーミングだった。怖がってるところ可愛い。
妻と娘の飲み込みの早さにびっくりしつつ、クリストファーロビンが旅行鞄の会社で働いててよかったーって思った(/_`*)